「専門学校に進んだら、もう大学には行けないのでは?」――そう思っている人も多いかもしれません。

しかし実は、専門学校を卒業したあとに大学へ編入する道が、文部科学省の制度としてきちんと用意されています。専門知識を身につけながら、大卒資格や大学院進学の可能性も残せる。その仕組みを知っておきましょう。

① 鍵は「専門士」という称号

修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間以上(62単位以上)の課程を修了すると、「専門士」という称号が与えられます。この専門士の称号を持つ人は、大学への編入学資格が認められています。

注意したいこと

これは文部科学大臣が定めた基準を満たす学校・学科の卒業者に限られる点には注意が必要です。

② 多くの場合「大学3年次」からスタートできる

専門士の称号を得て編入すると、多くの場合大学の3年次(学校によっては2年次)から学び始めることができます。1年生からやり直す必要がないため、時間と学費を抑えながら大学卒業(学士)を目指せるのが大きなメリットです。

③ 「現場の実践力」と「大学の学び」をかけ合わせられる

複数の学びや仕事の選択肢から将来を考える様子

専門学校で身につけた実践的な技術や現場感覚は、編入後の大学の授業でも大きな武器になります。理論や研究、語学、教職課程など大学ならではの学びを重ねることで、「手も動かせるし、理論もわかる」という強みを持った人材になれます。就職やキャリアの選択肢も、その分だけ広がります。

④ 誰でも・どの学校でもOKというわけではない

専門士は、対象として認定された課程を修了した場合にのみ得られる称号です。志望する専門学校・学科が対象かどうかは、募集要項やオープンキャンパスで必ず確認しましょう。

また編入には、各大学が実施する編入学試験(学力試験・小論文・面接・英語など)に合格する必要があり、早めの情報収集と対策も欠かせません。

二択ではなく、可能性を広げる進路へ

「専門学校か、大学か」という二択で悩む必要はありません。専門学校で実践力を磨きながら、大学編入という選択肢も持っておく――それが、将来の可能性を広げる進路の描き方です。

気になる人は、志望校が編入に対応しているか、早めにチェックしてみましょう。